サポーターの大切さ
2010年7月1日(木)
保健管理センター精神科 太刀川 弘和
 この原稿が配信される頃には、サッカーのワールドカップはすでに始まっていると思いますが、皆さん日本チームのサポーターとして応援されていることでしょう。ところで、最近すっかり身近になったサポートという言葉の意味について考えてみたことはあるでしょうか?
 サポート(support)とは、支援、援助、応援を意味する言葉です。社会学的には、サポートは対人関係において相互に生まれ、その内容によって情緒的サポート、情報的サポート、現実的サポートに大別されています。情緒的サポートとは、気持ちを聞いたり、共感したり、励ますといった相手の気持ちへの支援を指します。情報的サポートとは、具体的な対処法や知識を与えるといった情報提供の支援を指します。現実的サポートとは、生活費を送る、病気の介護をするといった問題への実際的支援を指します。
 最近のイギリスの大規模な疫学研究によれば、友人の多い人ほど10年後に心筋梗塞や精神障害の発症率が低く、自分が幸福だと感じていることが報告されています。つまりサポートは、私たちのこころやからだの健康に大きく影響するのです。
 大学生活においてもサポートは大変重要です。同じ学部やサークルの友人たち、先輩後輩、彼氏彼女、バイト先の人、教官、そして家族。多くの人のサポートに囲まれて学生諸君は成長していきます。しかし、もしサポートが十分でないとしたら?昨年実施された学生生活実態調査によれば、悩みを相談できる相手は友人が最も多く、ついで家族、先輩の順でした。少し心配なのは相談できる相手は1 種類と答えた人が最も多く、1 割の人は「誰もいない」と回答している点です。学生相談室に来る学生の中には、こころの問題を抱えながら誰にも相談せず、引きこもっている人もいます。
 ご家族は学生にとって大切なサポーターです。といっても先ほどお話したように、決してお金の支援ばかりがサポートではありません。時々「元気か?」と電話して声をきいてあげてください。表向きは面倒くさいような返事をするかもしれませんが、気遣ってもらっているという感覚だけで大きな気持ちへのサポートになるのです。
電話: (総合受付)029-853-2410
(学生相談室)029-853-2415
FAX: 029-853-2402

学生相談室のホームページ