学生の保護者の皆様へ 悪徳な勧誘被害を防ぐために (学生部学生生活課より)
2010年4月28日(水)

【新入生がターゲット?】
 毎年4、5月は全国の大学で新入生をターゲットにした悪質な勧誘が報告されており、各大学ともその対策に様々な活動を行っております。
 本学においても同様の勧誘は実在しており、授業(フレッシュマンセミナー)や各種配布物、注意喚起ポスターを出すなど、その対策に取り組んでいますが、勧誘される側の学生に危機感がないことから、被害に遭う学生が後を絶ちません。
 父母等の皆様におかれましては、帰省の際や電話等での連絡の際などに、学生に注意を促すようお願いいたします。

【宗教団体による悪質な勧誘例】
 新入生のA君は、入学して間もなく哲学・古典を学ぶ勉強会に誘われた。元々哲学に興味があったことから、その勉強会には迷わず参加を決めた。
 勉強会は、学生宿舎のすぐそばにあるビルの一室で、毎日のように開催され、一緒に活動する先輩方は非常に優しく、授業の履修の仕方から快適な一人暮らしの方法まで、親切にアドバイスしてくれるなど、楽しい日々が続いた。
 A君がその団体が宗教団体であったことに気が付いたのは5月に入ってからだった。大学入学前に親から「宗教勧誘には気をつけて。」と言われたことを思い出し、「ちょっとヤバイかな?」とは思ったが、お世話になった先輩を裏切れない気持ちと、楽しい雰囲気の勉強会を抜けたくないという気持ちもあり、なかなか辞める決心は付かなかった。
 その後、6 月の末に行われる期末試験の最中、別の用件で学生部を訪れた際に軽い気持ちで勉強会のことを相談したのをきっかけに、自ら勉強会を辞める決心をし、勉強会との連絡を一切排除して元気に大学生活を満喫している。
 本学では、学内においての特定の宗教団体や政治団体の活動を一切禁止しています(個人の信教の自由を禁止するものではありません。)が、前述の宗教団体のように、信者の獲得のために宗教団体名を伏せて、勉強サークル、スポーツや文化・福祉等の活動を行うサークルを装って学生に近づき、決して強制的ではなくむしろ親切に接し、人間関係を築いた後で、徐々に洗脳していく手口で信者を獲得しております。
 自らの宗教団体名を伏せ、誘われる側をだまして勧誘を行う手法は、決して許される行為ではなく、極めて悪質な勧誘です。
 更に、誘われた学生は自分でも気付かないうちに洗脳(マインドコントロール)を受け完全に取り込まれ、その後は、多額のお布施やセミナー参加費用を工面するために学業がおろそかになり、また、同様の手口で友人や後輩等を誘うため、多くの友人を失うことにもなります。
 一度洗脳された学生は、並大抵の努力では元の生活に戻れません。そのためには、洗脳される前(夏休み中まで)にくい止めるしかないのです。
 どうか、学生が帰省した際には、大学での生活について話を聞いてください。そして、子どもの変化を見逃さないでください。
●昨年度は、新入生以外の2, 3年生が勧誘され、入信した例が報告されています。上級生の父母の皆様も今一度注意するようお願いします。

【悪徳商法の様々な手口に注意】
 父母等の皆様から、「筑波大学から電話があり、子どもの連絡先を聞かれて答えてしまったが、そのような電話をしましたか?」という問合せが、学生生活課に寄せられています。
 本学では、学生の現住所、携帯電話番号等の確認のために父母の皆様に連絡をすることはありませんので、そのような電話があった場合は、答えないようにしてください。
 この電話で得た情報から、学生に対し架空請求ハガキ等が送られ、それにより悪徳商法の被害に遭ったと思われる学生が増えていますので、十分ご注意ください。
『架空請求被害例』
 学生のアパートに、「最終通告」と書かれたハガキが送られてきた。インターネットの有料サイトの利用料金に未払いがあり、大至急連絡するようにと指示されていた。
 慌てて、指定された電話番号に連絡すると、10万円を振り込むように言われ、振り込めない場合は直接アパートに押しかけると念押しされた。
 翌日、指定された口座に現金を振り込むと、今度は違う業者から同様の請求が携帯電話にかかってくるようになった。
『アポイントメントセールス被害例』
 男子学生の携帯電話に、「中学の時の友人の○○君に聞いて電話したんですけど……」と電話が入った。
 電話の相手は若い女性の声で、「つくばに来たので電話した。これから会ってくれないか。」とのことだった。
 若い女性からの電話に悪い気はしなかった彼は、つくば駅前で待ち合わせをし、1時間ほどの話をした後で次回の待ち合わせ(デート)の約束をした。
 2回目の待ち合わせは東京の秋葉原、駅前で待っていた彼女は、さっそく彼と腕を組み、ビルの1室に案内してくれた。その後、彼は彼女に勧められた30 万円もするネックレスをローンで購入させられる羽目となった。
 前述の2例の学生は、その後、学生生活課に相談してきたため、つくば市消費生活センターの協力を受けながら、契約の解除や、再度の架空請求などの2次被害を防ぐことができました。
 本学では全学生向けの広報誌や新入生向けの冊子等でも、各種の勧誘や悪徳商法に関しての注意を再三行っておりますが、巧妙な手口により騙される学生が少なくありません。不審な勧誘や悪徳商法に騙されないように、親の立場から再度注意をしてください。また、このようなことで困ったときには、直ちに大学や関係機関に相談してください。


○学生部学生生活課 029-853-6092、2245、2246
○つくば市消費生活センター 029-861-1333
※「消費生活センター」は、各市町村に設置されており、原則として地域に居住する方の相談が対象となっていますが、筑波大生であれば、居住者以外の方でも受け付けています。
学生の保護者の皆様へ 悪徳な勧誘被害を防ぐために (学生部学生生活課より)